ED治療薬の選び方に悩む方に向けて、バイアグラ、レビトラ、シアリスの3大薬剤の特徴を紹介します。
50代男性の約4人に1人が経験するEDは、適切な治療で改善が期待できる症状です。
しかし、ED治療薬は代表的なものだけでも3種類あるため、薬の選択に迷う方も多いのではないでしょうか。
各ED治療薬は効果発現時間や持続時間に違いがあり、生活スタイルに合わせた選択ができます。
バイアグラは4-5時間の持続で計画的な性生活に、レビトラは15-30分で効果が現れる即効性が特徴です。
シアリスは36時間と長時間作用するため、週末の自然な性生活を楽しめます。
また、副作用の傾向も薬剤ごとに異なるため、体質に合ったものを服用するのも大切でしょう。
本記事では各薬剤の特徴や使い方、選び方のポイントを詳しく解説しています。
ED治療をしたいけれど、どの薬を飲むとよいのか迷っている方はぜひ参考にしてください。
日本のED治療薬の基本情報
勃起不全（ED）に悩む方の治療選択肢として、経口薬による治療が標準的な方法として確立されています。
現在、日本で承認されているED治療薬は、バイアグラ、レビトラ、シアリスの3種類のみです。
いずれの薬剤も、ペニスの血管を拡張させて血流を改善し、性的な刺激に応じて勃起を促したり勃起を維持したりする働きがあります。
日本性機能学会／日本泌尿器科学科ED診療ガイドライン（第3版）によると、経口ED治療薬は70-80%の高い有効性を示しています。
薬の選択は、効果の発現時間、持続時間、副作用の特徴など、個々の生活スタイルや体質に合わせて総合的に判断します。
ED治療薬は処方箋が必要です。
インターネットでも購入できますが、偽造薬のリスクや健康被害を避けるため、医師の診察と処方を受けましょう。
日本性機能学会の調査では、40歳以上の男性の約4人に1人がEDを経験しており、適切な治療介入の重要性が指摘されています。
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20240816-OYT1T50113
ED治療薬とは何か
ED治療薬は、PDE5（ホスホジエステラーゼ5型）阻害薬と呼ばれる薬理作用を持つ医療用医薬品です。
性的な刺激を受けた際に、ペニスの海綿体平滑筋を弛緩させ、血管を拡張し勃起を助ける働きがあります。
3種類の薬剤は、ED治療の第一選択薬として位置付けられており、処方箋医薬品として厳格な品質管理のもとで製造されています。
薬剤は、心血管系の基礎疾患がある場合や特定の薬剤との併用で注意が必要ですが、適切な使用であれば安全性の高いものです。
服用後は自然な性行為が可能となり、心理的な負担も軽減されることから、QOL（生活の質）の改善にも貢献します。
3大ED治療薬の概要
| バイアグラ（シルデナフィル） | レビトラ（バルデナフィル） | シアリス（タダラフィル） | |
| 服用後の効果出現時間 | 30分～1時間 | 15分～30分 | 4～5時間 |
| 効果継続時間 | 4～5時間 | 5～10時間 | 36時間 |
| 薬剤の平均的な価格（1錠） | 400円～1,700円 | 1,000円～1,800円 | 800円～1,900円 |
| 食事の影響 | あり | 少ない | ほぼない |
※薬剤の価格はクリニックにより、販売の単位（1錠から、1ヵ月分から、定期購入など）が異なるため、必ず事前にクリニック公式サイトでご確認ください。
効果の出現時間や持続時間は個人差があります。
バイアグラ（シルデナフィル）、レビトラ（バルデナフィル）、シアリス（タダラフィル）は、いずれも日本国内で認可を受けたED治療薬です。
日本性機能学会の治療指針によれば、バイアグラは世界初のED治療薬として1999年に日本で承認され、豊富な使用実績があります。
効果は服用後30分から1時間で現れ、4～5時間持続します。
レビトラは2004年に承認された薬剤で、食事の影響を受けにくく、15～30分という速い効果発現が特徴でしょう
ただし現在国内正規品のレビトラは販売中止されたため、日本国内のクリニックで入手できるのはジェネリック品となります。
シアリスは2007年に承認され、36時間という長時間の効果持続が最大の特徴となっています。
3剤はいずれも同じ程度の有効性を示していますが、個々の患者の状況や希望に応じて最適な選択が異なります。
ED治療薬が効果を発揮する場面
ED治療薬は、性的刺激を受けた際に効果を発揮します。
ED治療薬はPDE5を阻害することでcGMPの分解を抑制し、その作用を持続させます。
治療薬のメカニズムは自然な勃起のプロセスを強化するものであり、性的刺激がない状態では勃起は起こりません。
現時点ではEDは対症療法のみで、完治する治療はないのですが、高い割合で服薬による改善が見られます。
バイアグラの特徴と使い方
バイアグラは、20年以上の使用実績を持つED治療薬のパイオニアです。
厚生労働省の承認情報によると、25mg、50mgの2種類の用量が日本国内では使用でき、通常は25mgから開始します。
空腹時に服用すると効果が最大限に発揮され、高脂肪食後の服用では効果発現が遅れる可能性があります。
服用から効果発現までは約1時間を要し、4～5時間の持続時間があるため、計画的な性行為に適しているでしょう。
1日1回の服用にとどめ、24時間以内に再度飲むのは避けてください。
バイアグラの効果と持続時間
バイアグラの効果は服用後30分から60分で発現し、最大血中濃度到達時間は約60分です。
効果の持続時間は平均4～5時間とされています。
空腹時の服用で、より早い効果発現が期待できるでしょう。
ただし効果の持続時間や、発現時間には個人差があります。
血中濃度は服用後約12時間でほぼ消失しますが、個人の代謝能力や年齢によって変動します。
バイアグラ服用のタイミングと注意点
バイアグラは食事の影響を受けやすい特徴があります。
きちんと効果を得るためにも、空腹時または軽い食事の後に服用しましょう。
脂肪分の多い食事を摂取した後の服用では、効果発現が遅れたり、効果が減弱したりする可能性が高いです。
アルコールとの併用は血圧低下のリスクを高めるため、過度の飲酒は避けてください。
服用間隔は24時間以上空け、1日1回の服用制限を厳守しましょう。
また、硝酸薬（ニトログリセリンなど）を使用している方は、重篤な血圧低下を引き起こす可能性があるため、併用は禁忌とされています。
バイアグラの副作用と対処法
バイアグラの主な副作用として、頭痛（約3.87%）、顔のほてり（約5%）、鼻閉（約0.02%）が報告されています。
https://www.viatris-e-channel.com/assetfile/vgr01if.pdf#page=98
副作用のほとんどは一過性で軽度であり、服用を中止すれば自然に改善するでしょう。
まれに、視覚異常（青視症）が発現することがありますが、これも一時的な症状です。
重篤な副作用として、突発性難聴や視力低下が報告されていますが、発生頻度は極めて低いとされています。
副作用の予防には、適切な用量の遵守と、十分な水分摂取が有効です。
初回は低用量から開始し、効果と副作用のバランスを見ながら調整してください。
気になる症状が出現した場合は、すぐに医師に相談しましょう。
レビトラの特徴と使い方
レビトラは、バイアグラと同じPDE5阻害薬に分類されますが、より即効性のある薬剤として開発されました。
レビトラはメーカー生産終了となっていますので、国内では同等の効果があるバルデナフィルが処方されます。
現在、レビトラ（バルデナフィル）の承認用量は5mg、10mg、20mgの3種類あります。
水に溶けやすいため効果発現が15～30分と速く、即効性に優れています。
作用時間は10mgなら5～6時間、20mgでは8～10時間程度で、バイアグラとシアリスの中間的な特徴を持ちます。
レビトラの即効性と強さ
レビトラの最大の特徴は、服用後15～30分という速い効果発現時間です。
効果の強さについては、10mgの用量で十分な効果が得られない場合、20mgまでの増量が可能です。
臨床研究では、20mg服用時の有効率は85%以上と報告されており、EDが重症例でも高い効果が期待できる方が多いでしょう。
https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/26_ed_v3.pdf
PDE5に対する選択性が高いため、他のPDE阻害に起因する副作用が少ないとされています。
食事の影響を受けにくい
レビトラは、食事の影響を受けにくいといわれていますが、服用のベストタイミングは食前です。
また食後に服用するなら、食事のカロリーを700kcal以下に抑え、糖質を制限してください。
アルコールとレビトラに相互作用はないものの、やはり過度のアルコール摂取は勃起しづらくなるおそれがあります。
またついつい飲み過ぎて泥酔してしまうと、性行為ができなくなるため、できるだけアルコールは控えたほうがよいでしょう。
また、グレープフルーツジュースとの併用は、血中濃度が上昇する可能性があるため注意が必要です。
レビトラの副作用の特徴と対策
レビトラの副作用は、他のED治療薬と同様のパターンを示しますが、発現頻度に特徴があります。
頭痛（約5.6%）、血管拡張（潮紅）（約15.6%）、鼻閉（約2.9%）が主な副作用として報告されています。
https://www.hama1-cl.jp/pdf/interview_form/levitra_interview_form.pdf
症状は一般的に軽度ですが、感じ方にも個人差があるため、できれば1錠ずつ処方できるクリニックで購入して服用してみるとよいでしょう。
視覚関連の副作用は、バイアグラと比較してやや少ない傾向にあります。
副作用への対策として、十分な水分摂取や、服用初期は就寝前の使用が勧められています。
心血管系の基礎疾患がある場合は、必ず事前に医師に相談し、安全性を確認してください。
シアリスの特徴と使い方
シアリスは、2007年に承認された比較的新しいED治療薬で、36時間という長時間作用が最大の特徴といえるでしょう。
シアリスの有効成分タダラフィルの含有量が、5mg、10mg、20mgの3種類の薬剤があります。
効果発現時間は服用後30分から2時間で、食事の影響も比較的少ないとされています。
臨床試験では、10mg服用での有効率は約80%と報告されており、特に計画的な性生活を望むカップルに適しているでしょう。
長時間作用型ですから、服用のタイミングを気にせず、より自然な性行為が可能となります。
シアリスの長時間持続効果
シアリスは、他のED治療薬と比較しても、36時間と効果持続時間がかなり長い薬です。
臨床データによると、服用後24～36時間経過しても約70%の有効性が維持されると報告されています。
https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/26_ed_v3.pdf
臨床試験のデータでは、服用後36時間以内であれば、性的刺激に応じて複数回の性行為が可能である結果も出ています。
シアリスは計画的な使用に適している
シアリスは効果持続時間が長いため、服用のタイミングを気にせず自然な性生活ができるでしょう。
週末に服用して週末中効果が持続することから、「ウィークエンドピル」として使用されるケースが多いと報告されています。
食事の影響もED治療薬のなかでは最も低いとされていますが、空腹時の服用のほうが高い効果を得られるといわれます。
また、アルコールとの飲み合わせも問題ありませんが、副作用が現れやすくなる悪影響も指摘されています。
リラックス効果を狙った適度な飲酒なら、シアリスの効果を大きく妨げません。
シアリスの副作用と注意すべき点
シアリスの副作用は、他のED治療薬と同様と考えてよいのですが、持続時間が長いという特徴を反映しています。
医薬品医療機器総合機構のデータによると、主な副作用としてほてり、頭痛、消化器症状が報告されています。
症状は通常2～3日以内に自然に改善します。
長時間作用型であるため、副作用も長く続く可能性がありますが、重篤な副作用の発現頻度は極めて低いとされています。
硝酸薬との併用は絶対に避ける必要があり、α遮断薬を使用している場合は、医師による慎重な判断が必要です。
高齢者での使用でも特に安全性の問題は報告されていませんが、腎機能が低下している場合は用量調節が必要となる場合があります。
3大ED治療薬の比較
3大ED治療薬は、同じPDE5阻害薬に分類されますが、それぞれ特徴が異なります。
効果発現時間はレビトラが最も早く、持続時間はシアリスが最も長いという特徴があります。
有効性については、いずれも70-80%以上と高い効果が報告されています。
どの薬を服用するか選ぶ際は、生活スタイルや性生活のパターン、副作用の傾向などを総合的に評価する必要があります。
即効性を重視するならレビトラを、計画的な性生活を望む方はシアリスを好む傾向が示されています。
また、バイアグラは豊富な使用実績があり、安全性や安心感の面でも服用しやすいと感じる方が多いでしょう。
効果発現時間の違い
3大ED治療薬の効果発現時間には、明確な特徴があります。
効果が現れるまでにレビトラが15-30分と最も早く、バイアグラは30-60分、シアリスは60分とされています。
空腹時の服用では、いずれの薬剤も効果発現が早まる傾向にあります。
効果発現のピーク時間は、レビトラが約45分～1時間、バイアグラが約30分～1時間、シアリスが約3～4時間後と、それぞれ異なる特性を示しています。
持続時間の比較
効果の持続時間は、各薬剤で大きく異なります。
バイアグラは4～5時間、レビトラは8～12時間、シアリスは36時間となっています。
シアリスの長時間作用は、半減期の長さに起因し、服用後36時間以内であれば性的刺激に応じた自然な勃起が期待できます。
バイアグラとレビトラは比較的短時間で効果が消失するため、計画的な性行為に合わせた服用が必要です。
シアリスは週末の1回の服用で週末中効果が持続するため、服用のタイミングを気にせず自然な性生活を送ることができます。
副作用の出現頻度
医薬品医療機器総合機構の市販後調査データによると、3剤の副作用には若干の違いが見られます。
バイアグラでは頭痛と顔のほてりが比較的多く、レビトラでは同様の症状がやや少ない傾向にあります。
シアリスでは筋肉痛や腰痛が特徴的で、これは作用時間の長さと関連していると考えられています。
重篤な副作用の発現頻度は3剤とも極めて低く、いずれも安全性が高い薬剤として評価されています。
視覚関連の副作用は、バイアグラでやや多い傾向が報告されていますが、一過性の症状がほとんどです。
自分に合ったED治療薬剤の選び方
ED治療薬の選択には、個人の生活スタイルや性生活パターン、既往歴などを総合的に考慮しましょう。
いずれの薬剤もまず低用量から開始し、効果と副作用のバランスを見ながら医師と調整してください。
初めて使用する場合は、副作用の確認がしやすい短時間作用型（バイアグラまたはレビトラ）を選ぶのが一般的です。
ライフスタイルに応じた薬剤の選択
ED治療薬の選択は、個人の生活習慣や性生活パターンに大きく影響されます。
不定期な性生活の方は、即効性のあるバイアグラやレビトラのほうが適しているでしょう。
一方、週末を中心に定期的な性生活を送る方は、長時間作用型のシアリスを選択するケースが多いです。
仕事が不規則な方は、食事の影響を受けにくいレビトラが適しています。
カップルの性生活パターンに応じて薬剤を選びましょう。
副作用の少ない薬を探す
副作用の個人差を考慮して薬剤を選ぶのも大切です。
各薬剤で発現する副作用の種類や割合が異なりますし、どれくらい副作用が気になるかも個人差があるものでしょう。
頭痛や顔のほてりが気になる方は、比較的出現しにくいレビトラが選択肢となります。
長時間の副作用が現れると困るなら、作用時間の短いバイアグラが適しているでしょう。
視覚関連の副作用が心配な方は、視覚に関する症状が最も少ないとされるシアリスを検討するとよいですね。
いずれにしても、実際に飲んでみない限り副作用の現れ方はわかりません。
できれば薬剤は少量購入して試し、合わなかったり効果が感じられなかった場合に別の治療薬にトライしましょう。
医師との相談はED治療において重要
ED治療薬の選択には、専門医との詳細な相談が不可欠です。
医師は患者の年齢、基礎疾患、併用薬、生活習慣などを総合的にみて判断します。
特に心血管系の疾患がある場合や、降圧薬を使用している患者では、慎重な薬剤選択が必要です。
医師との相談では、性生活のパターンや希望する効果、気になる副作用、現在の疾患や服用中の薬などについて、具体的に伝えましょう。
また、定期的な診察を通じて、効果や副作用の状況を報告し、必要に応じて用量や薬剤の変更の検討が推奨されています。
なかなか伝えるのが気まずいと感じてしまう患者の方も多いのですが、率直に相談するとより良いアドバイスが受けられます。
またオンラインクリニックであれば直接対面ではない方法で診察も可能ですから、一度試してみてもよいでしょう。
ED治療薬のジェネリック医薬品について
ED治療薬のジェネリック医薬品は、先発医薬品の特許期間満了後に発売された後発医薬品です。
有効成分、規格、用法・用量は先発品と同一であり、効果が同等であると確認されています。
価格は先発品の5～7割程度で、経済的な負担を軽減できる利点があります。
ED治療薬のジェネリック医薬品の使用率は年々増加傾向にあり、特に若年層での利用が多いといわれます。
ジェネリック薬のメリット
ED治療薬のジェネリック医薬品は、経済的なメリットが最大の特徴です。
先発品と比較して、長期服用になるほどコスト削減の利点が大きく感じられるでしょう。
ジェネリック医薬品の有効成分や含有量は先発品と同一で、厚生労働省が定めた厳格な品質基準を満たしています。
また、複数のメーカーが製造販売しているため、錠剤の大きさや形状、包装形態など、選択の幅が広がり自分が飲みやすいものを選びやすくなります。
先発薬とジェネリック医薬品の違いを知る
ジェネリック医薬品と先発薬の主な違いは、添加剤や製造方法にあります。
ジェネリックでは有効成分や含量は同等ですが、色素や結合剤などの添加剤は異なっていても問題はありません。
血中濃度の推移が先発品と同等と確認されており、効果に大きな差が現れないためです。
ただし、添加剤の違いにより、溶け方や味、においなどに若干の差が生じます。
ジェネリック医薬品の安全性と品質の確認
ジェネリック医薬品の品質管理は、先発品と同様の厳格な基準で行われています。
厚生労働省の医薬品製造管理基準（GMP）に従い、製造から流通まで一貫した品質保証体制が整備されています。
定期的な品質検査や安定性試験も実施され、有効期間中の品質が保証されています。
ただし、偽造医薬品の流通リスクを避けるため、個人輸入は避け必ず医師の処方箋に基づいて購入してください。
ED治療薬の正しい使用法
ED治療薬を安全かつ効果的に使用するためには、適切な使用方法の理解が不可欠です。
個々の患者の状態に応じた用量設定と、ベストのタイミングでの服用が重視されます。
また、定期的な医師の診察を受け、効果や副作用の状況を伝えて、同じ薬剤を継続する、用量を変更する、別の薬剤に変えるといった対応を行いましょう。
ED治療薬の適切な用量の見極め方
ED治療薬の適切な用量は、個人の症状や体質によって異なります。
初回は最小用量から開始し、効果と副作用のバランスを見ながら医師が調整していきます。
バイアグラは25mg、レビトラは10mg、シアリスは10mgが標準的な開始用量とされています。
効果不十分の場合は、最大用量（バイアグラ50mg、レビトラ20mg、シアリス20mg）まで増量可能ですが、副作用の発現リスクも高まる点に注意が必要です。
高齢者や腎機能低下がある方がED治療薬を服用する場合には、最小用量から増量するケースは少ないでしょう。
効果があまり感じられなければ、別の治療方法を医師と検討していきます。
ED治療薬の併用禁忌薬に要注意
ED治療薬との併用に注意が必要な薬剤があります。
硝酸薬（ニトログリセリンなど）との併用は絶対禁忌とされています。
これは、急激な血圧低下を引き起こす危険があるためです。
また、α遮断薬（前立腺肥大症や高血圧の治療薬）との併用では、6時間以上の間隔を空けましょう。
抗不整脈薬や抗真菌薬など、特定の薬剤との相互作用にも注意が必要です。
心血管系の薬剤を使用している患者は、必ず主治医に相談してください。
ED治療薬の効果を最大限に引き出すコツ
ED治療薬の効果を最大限に引き出すためには、適切な使用環境を整えましょう。
適切な使用環境とは、十分な性的刺激と精神的なリラックス状態を意味します。
パートナーとの話し合いや協力ができれば、よりよい環境につながります。
服用のタイミングは、予定される性行為の時間を考慮して設定してください。
バイアグラとレビトラは1～2時間前、シアリスは性行為の2時間以上前の服用が理想的ですが、効果発現には個人差もあるため実際に服用してみて確認しましょう。
空腹時の服用がより確実な効果につながりますが、バイアグラ、レビトラ、シアリスの順に食事の影響が少なくなりますので、服用する薬剤によって食べるものを調整するとよいですね。
また、過度の飲酒は避け、適度な量にとどめましょう。
初めてのED治療薬、どれを選べばいい？3大薬剤の特徴比較まとめ
バイアグラ、レビトラ、シアリスはED治療薬としては同様の効果があります。
しかし、効果が持続する時間、効果の発現時間などに違いがあるため、自分に適した薬剤を選択しましょう。
ED治療薬の効果を感じられる方は7割から8割程度と高いです。
適切な服用タイミングや食事との関係により、さらに確実に効果を得られるようになるでしょう。
また3種類の薬剤はいずれも副作用の現れる割合が高くなく、現れても軽度なものが多いものの、注意は必要です。
気になる症状が現れたらすぐに医師に相談しましょう。
自己判断で個人輸入で薬剤を購入するのではなく、医師にきちんと相談したうえで服用を決定してください。
オンラインクリニックでのED治療薬の処方は、通院や待ち時間の手間が省け、プライバシーも守られるためおすすめです。